
瓦は、粘土を成形し高温で焼成した屋根材で、日本では古くから用いられてきた建材のひとつです。
日本ではおよそ1400年以上前から寺社仏閣や住宅に使用されてきたとされています。
高温で焼成されるため素材としての耐久性が高く、粘土瓦は50年以上、適切な環境下では100年以上持つ例もあります。
瓦屋根の特徴の一つは、屋根材そのものを再利用できる点にあります。
下地を補修したうえで既存の瓦を葺き戻す(再施工する)ことが可能であり、これは他の屋根材にはあまり見られない特性です。
現在も全国的に広く採用されている屋根材であり、山口県内でも多くの住宅に使用されています。
一方で、近年は金属屋根材の性能向上や軽量化、施工コストの低減が進み、新築住宅における瓦屋根の採用割合は以前と比較して減少傾向にあります。
しかし既存住宅のストック数は依然として多く、今後も長期的な維持管理が求められる屋根材の一つといえます。
瓦屋根とは?
瓦屋根の種類と耐用年数

粘土瓦(和瓦・洋瓦)
耐用年数:50年以上
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焼き物で高耐久で美しい美観
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非固定式で瓦のずれが起きる
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20年程度での下地と漆喰の劣化

セメント瓦
耐用年数:40年程度
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セメント+塗装仕上げ
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塗装寿命は15年程度
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現在は生産終了

耐用年数:50年以上
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瓦同士がかみ合うロック構造
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従来品に比べ約半分の軽量化
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一枚ごとビスで固定
防災瓦 (最新粘土瓦)
最新
粘土瓦の種類
釉薬瓦(ゆうやくがわら)
表面に釉薬 を施して焼成した瓦です。
焼成時に釉薬が溶けてガラス質の層を形成するため、表面の吸水率が低く、色あせしにくい特徴があります。
光沢のある仕上がりが一般的で、現在の住宅で多く見られるタイプです。
下関地域でもよく採用されている青い瓦


いぶし銀が美しい多く採用されている瓦
いぶし瓦
焼成の最終工程で酸素を遮断し、炭素を表面に付着させることで銀色に仕上げた瓦です。
寺社や和風住宅に多く使用されてきました。
表面は金属的な光沢を持ちますが、素材自体は粘土瓦です。
経年により独特の風合いが出る点が特徴です。
無釉瓦(むゆうがわら)
無釉瓦は自然な色合いを持つ瓦で、地域によっては伝統的に用いられてきました。
下関市周辺では、いぶし瓦や釉薬瓦の採用が多く、無釉瓦は比較的少数派といえます。
瓦のメリットとデメリット

メリット
1.美しい見た目

陶器瓦は立体感と美しいツヤや
重厚感があり、建物の印象を
上品に高めます。
2.高い遮音性と断熱性

瓦の厚みと下地との空気層により、雨音が伝わりにくく
夏の熱も受けにくい構造です。
3.圧倒的な耐久性

焼き物のため塗装に比べ劣化が
緩やかで、長期間使用しても色褪せ
やヒビ割れがしにくいです。

4.部分補修が可能
もし一部割れてしまっても一枚単位で交換が比較的容易にでき、修繕の際は経済的です。
デメリット
1.重量がある

他の屋根材と比べて重量があるため、特に築年数の経った住宅では、耐震性も含めた確認が大切です。
2.防水シートの寿命

瓦本体は50年以上長持ちしますが、下地の防水シート等は20~30年程度です。
3.初期費用は高い

瓦の材料代は他の屋根材に比べ高く新築時の屋根費用は高額になる傾向があります。

4.非固定の施工
古い工法では固定が弱い場合があり場合瓦の飛散やズレに繋がります。
最新の防災瓦 — 地震・台風に強い瓦屋根へ
瓦の持つ美しさは変わらずに
従来のデメリット「重い・ズレる」というイメージから大きく進化
同士がロックする構造
防災瓦は瓦同士が噛み合う設計になっています。
ズレにくく、飛散しにくい構造です。
1枚ごとの確実な固定
国土交通省が定めるガイドライン工法(固定工法)に適合しています。一枚一枚釘やビスで止付けをするのでずれ飛散の心配が格段になくなります。
屋根重量と耐震性
昔の土葺き工法では、瓦の下に大量の土を使用している場合もあり、屋根全体に大きな負担がかかっていました。
現在の防災瓦は、
・土を使用しない施工方法
・瓦自体の軽量化(3/2~2分の一)
・漆喰のを使わない確実な固定
により、従来の工法に比べて屋根重量が軽減されています。
屋根が軽くなることで建物への負担が減り、耐震性の面でも有利になります。

防災瓦の耐風性能・固定方法・構造については、
鶴弥公式サイトに掲載されている詳しい解説が参考になります。


